オーガニックってどういう意味?
オーニガック食品, 特集 - Posted on Mar 23.2018
食品や化粧品、掃除用品などオーガニックと表示されている商品は多くある。このオーガニック表示を見ると商品だけではなく、どのように商品や原材料が作られているのかがわかる。
簡潔に言うと、オーガニック食品は合成殺虫剤、下水スラッジ、化学肥料、遺伝子組換え生物、バイオエンジニアリング、イオン化放射能などは一切使用されていない。僅かな例外を除いて、オーガニックの肉、卵、乳製品の材料となる動物たちは抗生物質や成長ホルモンなどは打たれていない。
強調されるべきポイントは農家たちは再生可能な資源や自然のエコシステムを極力真似ることで環境を汚染することなく土や水を保護していることにあります。オーガニック食品の安全を担保するためにはその生産過程において厳しい基準を守る必要があります。例えば、堆肥や人造肥料を使用したり、輪作をすることで土を自然な方法で健康に保つ努力をしています。 こうして作られる健康な土が病気や害虫から作物を守る助けをするのです。オーガニック作物を表現するためによく使われるフレーズは ” 植物ではなく土を育てよ” 。作物は天候に大きく左右されることから、多くのオーガニックファーマーは一つの作物ではなく、色々な作物を育てていることが多いです。有機農法では化学肥料などの使用が禁止されているので、少しくらいの害虫はそのままにして作物を育てることが殆どです。
NOP(ナショナルオーガニックプログラム)に参加して、商品に”オーガニック”と表記をするためには、政府が認めた認証機関による農地や施設の検査でUSDAオーガニックの基準に沿っていることが確認される必要があります。
この検査以外にも、農家、加工業者、流通業者はすべての作業工程などについてのプランを提出する必要があります。検査員は中長期的な土壌の管理計画や近隣の有機農家でない農場との距離、そして継続した記録など総合的な見地から判断をします。また土壌以外の施設や設備の掃除や害虫駆除のマニュアルや運搬や保管方法など細かな確認をしています。
輸入商品で”オーガニック”と表記があるものに関しても、USDAオーガニックプログラムの厳しい基準をクリアしたものです。各国でもアメリカと同じような厳しい検査がなされています。
またオーガニックファーマーの特徴は、動物を優しく扱っていることです。狭い畜舎にぎゅうぎゅう詰めに閉じ込める方法ではなく、広い牧草地にいつでもアクセスできる環境で育てられており、生活環境の報告が定期的に認証機関にされています。基準によってある一定の面積で育てられる動物の数は厳しく制限されているのです。
“フリーレンジ”の場合、動物たちは畜舎外へのアクセスはありますが、第三者の認証は必要なく、USDAオーガニックプログラムの基準のような肥料についてや、ホルモンや抗生物質に関する制限もありません。
下記の上記二つの場合のみオーガニックと呼べます
100% Organic(100%オーガニック):
- 100% Organic- 100%オーガニック:
- すべての材料がオーガニック
- すべての生産工程がオーガニック
- オーガニックではない原材料の使用は禁止
- USDAの認証ロゴを表記できる
- オーガニック認証機関の表記が必要
Organic(オーガニック):
- 95%の原材料がオーガニック
- 残りの5%の原材料は基準で認められた非有機原材料で良い
- すべての農作物の原材料はオーガニックでなくてはならない
- USDAの認証ロゴを表記できる
- オーガニック認証機関の表記が必要
Made With Organic(メイドウィズオーガニック):
- 70%の原材料がオーガニックAt least 70%
- 残りの30%の原材料は基準で認められた非有機原材料で良い(もしくは非有機農作物)
- USDA認証ロゴは使用できない
- 認証機関の表記が必要
Products with less than 70% organic ingredients(オーガニック原材料が70%以下):
- オーガニック原材料はほとんど使用されていない
- 原材料についてのルールはない
- どんな認証も受けられない
- USDA認証ロゴは使用できない
- オーガニックの原材料を使用している場合のみ、原材料リスト欄内にオーガニック表記ができる